安政年間(1850年代半ば)、瀬川屋七代目春治が八幡町にそば屋として店を構えた。明治9年には春治の長男長吉が店の後ろ部分に新たに建設して、本格的な高級料亭とし前面には創業以来のそば屋を置いた。この時代には当時政友会常務委員であった原敬も慰労会で利用していたことが「原敬日記」に記されている。昭和十九年に高級料亭廃止の政令により、やむなく店を閉めるが、終戦後の昭和22年に旅館を開業し、現在に至る。八幡町で最も古い歴史のある店となっている。

由緒板について


 盛岡・八幡町の建物・歴史について説明する「由緒板」。地域活性化を目的としたもので、八幡かいわいの歴史について盛岡弁を交えて解説しています。

八幡町について


 盛岡八幡宮の門前町として町割されたことに由来し、「八幡町」となりました。現在は盛岡秋祭りの山車が練り歩き、ぽんぽこ市も開催され、賑わっています。